冬から春先に多い傾向がある小児疾患の代表が水痘です。
伝染病ですが、どんな病気かを理解し、適切な対応をとれば、それほど心配がない
病気であることがわかると思います。
ヘルペスウイルス属の水痘・帯状疱疹ウイルスの感染が原因です。
初めてこのウイルスに感染した場合に、水痘になります。再感染を起こした場合や、
何らかの理由で抵抗力が落ちて体内の神経節と呼ばれる部分などに持続感染して
いたウイルスによって病気が生じる場合には、帯状疱疹という病気になります。
このウイルスの感染経路は、主に空気感染ですが、水痘の水ぶくれが潰れて出て
くる液による接触感染もあります。感染力が強く、学校や幼稚園などで流行すること
も少なくありません。また、帯状疱疹になっている人からの接触感染や飛沫感染に
よって、このウイルスに初めて感染すると水痘になってしまうこともあります。
1)全身に直径3~5mm程度の軽度に盛り上がった紅い発疹が数日間に次々と出現。
2)それぞれの発疹は、下記のように治癒します。
さまざまな段階の発疹が混在するのが特徴で、全てがかさぶたになったときに治癒
したと考えます。医師による治癒判定 が出れば、登園・登校が可能です。
3) 発疹の出現は発病から3日目頃がピークで、7日~10日程度で治癒。
4)体が温まるとかゆみが増すので、暖房や厚着には注意が必要です。
5)発熱がみられない、39~40℃の高熱が出る場合など個人差が大きいのも特徴。
6)アトピー性皮膚炎患者では発疹が重症になりやすいと言われています。
7)ステロイド療法中の患者さんや妊婦さん・新生児など免疫系の働きが変化している
患者さん、悪性腫瘍に対して化学療法で治療中の患者さんや免疫不全がある患者
さんは重症になりやすい。
8)成人の患者では間質性肺炎の合併がみられることがあり、発疹も概して重症であり、
点滴治療を必要とすることが多い。
9)治癒後も神経節などに水痘・帯状疱疹ウイルスは持続感染していることが多く、免疫
低下時や疲労・ストレス時に再活性化して帯状疱疹を発症することがある。
☆一般に一生に一回しか水痘にかからないと言われていましたが、抗体が消えれば
再発症する可能があり、再発症の例もしばしば報告されています。
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