キャリアウーマンでもあるまいし・・・でもなぜか出張することになった。
他都市で通訳が必要になったのだ。病院内での通訳と言えども、妊娠してから初めて
飛行機に乗ることになるし、主人のいない出張先で万一何か起こったらということを考
えると正直不安である。
お得意のインターネットで情報検索した。妊娠6ヶ月といえば、妊婦さんによっては海外
旅行などにも出かけたりするそうだ。でも転倒したり して、切迫流産などの危険性もある
ため、医療機関にすぐかかれるようカルテコピーなどを持ち歩いたほうが良いと書
いてあった。
出張前日、日中友好病院に駆け込んで受付に事情を話す。
受付の人がそう言いながらカルテをコピーしてくれた。実家の両親に出張すると報告した
ところ、上空の気圧変化で子供の脳に影響を与えるようなことでもあったら・・・受話器の
向こうでかなり動揺していた。
子供の頭がおかしくなるのなら、飛行機に乗っている人はとっくに皆おかしくなっている
はずだが。
出張当日、何だかんだ言っても「不安」はいつも頭にあった。
手荷物のX線検査に離れるように立ってみたり、ゲートを早抜けしようとしたり相当挙動不
振であったのは間違いない。
お腹がまだ妊婦らしくなかったため、見た目「子デブな挙動不審女」というわけだ。さぞかし
怪しかったことだろう。
出張は数週間続いた。思い出と言えば、毎食共にしていた病院の職員の方々からよく
「飲め、食え」といわれ、よく働き、よく歩きまわったこ とだ。
北京よりも気候も環境もよかったからか、楽しく元気に過ごせたような気がする。お腹の
中もどうやら元気そうだった。
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