本年3月より、安徽省から中国全土へと流行が拡大している手足口病については、新華社等の報道によれば、今年1月から5月9日までに中国全土で約25,000名が発症し、小児34名が死亡しています。 また、北京市衛生局の発表によれば、北京市内では5月12日までに3606人が手足口病を発症して、1人が死亡しています(このほか河北省籍の患者1人が北京市の病院で死亡)。地区別の感染者数を見ると、朝陽区、豊台区、昌平区が上位3位を占めており、累計の入院患者は70人(北京市籍55人、市外籍15人)になり、そのうち36人はすでに退院しています。(在中国日本国大使館より)
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手足口病は、口腔粘膜および手や足などに水疱性発疹が現れる「急性ウイルス感染症」
です。発症者には幼児が多く、夏季に流行が見られます。エンテロウイルスによる感染症で、
基本的に予後は良好な疾患です。しかし、急性髄膜炎の合併が時に見られることがあり、稀
ですが急性脳炎を併発生ずることもありますので、注意が必要です。
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4歳位までの幼児を中心とし、2歳以下が半数を占めます。
また、小学生などの学童でも流行的発生がみられることがあります。逆に、 学童以上の年齢
層の人々は、既にこのウイルス感染を受けている場合が多く、 免疫があるので、成人での発
症はあまり多くありません。![]()
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特別な治療を要しないことがほとんどです。
また、発疹にかゆみなどを伴うことは稀で、抗ヒスタミン剤の塗布を行うことはありますが、
ステロイド剤などの必要はありません
口腔内病変に対して刺激にならないよう柔かめで薄味の食べ物を勧めます。
何よりも水分不足にならないようにすることが最も重要です。
薄めのお茶、スポーツ飲料などで水分を少量頻回に与えることが大切です。ときには経静
脈的補液も必要となります。
発熱に対して通常解熱剤なしで経過観察が可能です。
しかし、元気がない、頭痛、嘔吐、高熱が2日以上続く場合には髄膜炎、脳炎などへ
の注意が必要です。
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予防としてはすでに手足口病に感染した患者に近づかない、手洗いの励行などです。
患者あるいは回復者に対しても、特に排便後の手洗いを徹底させてくだ さい。
手足口病の原因ウイルスに対するワクチンは開発されていません。
心配な方 は一度病院やクリニックで受診 してみましょう 。
情報提供:日本エマージェンシーアシスタンス 立川茂樹保健師(兼看護師)
参考情報:在中国日本国大使館/手足口病の流行(08.05.19)より
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